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稀勢の里引退!最弱横綱の汚名返上できず荒磯親方で相撲人生再出発!

72代横綱稀勢の里が初場所3連敗を受けて、4日目の1月16日に引退を発表しました。
横綱としては歴代ワースト記録となる、8連敗という記録を更新しての引退となりました。

復活をかけて唯一の日本人横綱として、初場所の土俵に上がった稀勢の里関でしたが往年の馬力に溢れた相撲が取れずに、初場所初日からの3連敗で72代横綱の座を退くことになりました。

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稀勢の里が歴代最弱横綱と評価されるわけは?

もともと力士としての実力はあった稀勢の里ですが、運が無いのか常に肝心要の勝負どころで
結果を残せずに無念の涙をのむことが多かった力士でしたね。

元横綱隆の里が二子山部屋から独立して起こした鳴戸部屋に入門したあと、十両昇進を果たすのは17歳9ヶ月と、貴乃花に次いで史上2番目となる年少記録で関取に昇進していますし、十両から幕内への18歳3ヶ月という年少記録も、貴乃花に次いで2番目の記録で新入幕を果たすほど、将来を期待された力士でした。

また初の三賞受賞も貴乃花や白鵬に次いで、19歳2ヶ月という史上3番目の年少記録で受賞しています。

順調にスピード出世を果たしてきた稀勢の里は、三役昇進においても貴乃花、北の湖、白鳳という名力士たちに次いで4番目の、19歳11ヶ月の年少記録で三役昇進を果たしています。

この後も殊勲賞や敢闘賞の三賞を受賞し、横綱朝青龍に土をつけるなどの活躍を見せて一気に大関へ駆け上るか、と期待されましたが、ここからが長かったのですよね?

三役までは順調にスピード出世を果たした稀勢の里でしたが、大関への昇進は史上5位のスロー記録ですので、遅いほうから数えて5番目という時間のかかった大関昇進でした。

新入幕から数えると42場所をかけてやっと大関になったスロー出世の稀勢の里は、横綱挑戦でも何度失敗を繰り返したか分かりません。

初土俵から数えて初優勝までが89場所もかかっていますし、大関に昇進した後の31場所目にやっと優勝しているのですが、この31場所という記録は、琴奨菊の優勝まで26場所という大関昇進後の優勝記録を超えて、歴代で最も遅い記録となっています。

大関でなかなか優勝できずに綱取りに何度も失敗した稀勢の里ですが、初優勝までに12回も優勝次点の成績で終わるという運のなさ。
優勝次点の成績を上げた後の場所では一桁しか勝てなかったりで、なかなか優勝もできず綱取りに手が届きませんでした。

やっとこさ横綱になれたのが、2017年初場所の14勝1敗の成績で横綱に推挙されて、念願の横綱になることができたのですね。

ただ勝負運の無い稀勢の里は横綱に推挙された後の3月場所こそ、13勝2敗の横綱らしい成績を残しましたが、続く5月場所は6勝5敗からの休場を余儀なくされ、7月場所では2勝4敗でこれまた休場に、9月場所に至っては全休してしまいました。

11月場所に復活の意気込みで臨んだものの、4勝6敗でまたもや休場してしまい、2018年1月場所では1勝5敗でまた途中休場という、途中休場や全休のイメージがついて回る休場の常連横綱になってしまいましたね。

これまで全休した場所だけでも、2017年9月場所、2018年3月場所、2018年5月場所、2018年7月場所と4場所を全休しており、途中休場を含めると9場所を休場しているのですが横綱在位12場所中、皆勤した場所は横綱昇進後の2017年3月場所(13勝2敗)と、2018年9月場所(10勝5敗)の2場所のみとなっています。

なぜこんな不甲斐ない成績になったのか?
稀勢の里は左利きで左からの押っつけ、左四つ、突き押しが得意な力士でしたが、昇進後の優勝した場所で左胸部分を負傷してしまい、相撲を得意の左の型に持って行けなくなったことが、踏ん張りのきかない相撲ぶりになったようですね。

これまでの歴代横綱72人の中で、成績が残っている4代横綱の谷風梶之助から72代横綱の稀勢の里まで、勝率が5割台で終わっているのは、57代横綱三重ノ海と59代横綱隆の里のふたりのみですが、稀勢の里はこのふたりを下回る勝率の史上最低勝率になるのですね?

このふたりの横綱は昇進が遅く、30歳を超えてからの横綱昇進だったために在位場所も三重ノ海の8場所、隆の里の15場所と稀勢の里とも共通した短命横綱となっています。

隆の里に至っては稀勢の里の師匠でしたので、稀勢の里は師匠超えを果たして恩返しすることも叶わなかった、ということになるのでしょうか?

稀勢の里が歴代最弱横綱と揶揄されるゆえんは、この辺のところにもあるのですね。

稀勢の里は荒磯親方として相撲界に残る

2019年初場所の4日目に引退を発表した稀勢の里の引退後はどうなるのか?
実は稀勢の里はすでに「荒磯」という年寄株を取得しているのですね。

この「荒磯」は他の引退力士に稀勢の里が貸していた名跡ですが、2018年4月には貸していた「荒磯」は稀勢の里に戻っていましたので、この名跡を襲名して荒磯親方として、田子の浦部屋の後進力士たちを指導することになりそうです。

正式には稀勢の里が日本相撲協会に引退届を提出してから、協会の年寄資格審査委員会で承認された後に、理事会でもこれを承認して正式に稀勢の里の荒磯襲名が決定する段取りです。

田子の浦部屋には大関高安もおり、これからは自分がなしえなかった相撲道を極めることを、後進の力士たちを育てることで新たな相撲人生を歩むことになりました。

横綱としては不完全燃焼のままで土俵を降りることになった稀勢の里ですが、今度は荒磯親方として自分の後に続く日本人横綱を育てて欲しいと思います。

真面目な人柄は相撲関係者や相撲ファンの間では良く知られるところですが、引退を機にこれまでのしかめっ面と一変して、にこやかな笑顔がしょっちゅう見られるようになると思いますね。

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ネットの反応

出典:twitter

まとめ

初日からの負け方をみると、引退も仕方の無い相撲でしたが本人としては白星で引退を発表したかったというのが、本音でしょうし、その執念がややもすると往生際の悪さに写ったことも確かでしたね?

横綱は自分の出処進退を自ら決めるべきなのは、言うまでも無いことです。
ただ、在籍する相撲部屋の収入などの運営に大きくかかわるのが、タニマチからの金銭的支援や後援会の存在ですので、現役横綱がいるのといないのとでは部屋運営にも大きく影響するのでしょう。

なので自分のプライドや想いだけで引退を決められなかった、というのが稀勢の里の実状だったのではと考えます。

稀勢の里の引退会見でのコメント。
「自分の相撲人生に一片の悔いも無い」
これからは荒磯親方として、新しい相撲人生を一片の悔いなく過ごして欲しいですね

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