10月7日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)で、拳四朗がミラン・メリンドと
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチの防衛戦を行います。
このタイトルマッチはWBSS第2シーズンの「真の世界最強王者」を決めるバンタム級1回戦の、WBA世界王者井上尚弥選手とファンカルロス・パヤノ選手との、アンダーカード(前座試合)として行われます。
拳四朗選手とはどんな選手なのか?
そして対戦相手となるミラン・メリンド選手はどんな選手なのか?
まとめてみました。
Contents
拳四朗選手とミラン・メリンドはどんな選手?
横浜アリーナで行われるWBSS第2シーズンの1回戦で、井上尚弥選手とファン・カルロス・パヤノ選手のアンダーカードで戦う拳四朗選手とはどんな選手なのか?
まず「拳四朗」というリングネームは「拳」「四朗」と、上の名前と下の名前に分けて、「けん しろう」と言うリングネームになっていますが、本名は「寺地拳四朗」という姓名ですが、リングネームの拳四朗という下の名前だけでは規定により認められなかったために、規定に沿って「拳 四朗」と分けることに。
拳四朗の父親は寺地永(てらちひさし)という名の、元日本ミドル級王者、OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者というプロボクサーであり、拳四朗選手の所属ジムBMBスポーツジムの会長でもあるのですね。
拳四朗選手は寺地永会長の次男になりますが、父親のスーパーウエルター級デビューからミドル級、ライトヘビー級と重い階級だったのに比べて逆のライトフライ級という、軽い階級でのデビューとなりました。
父親でもあるBMBスポーツジムの寺地永会長は、日本人として始めて挑戦してタイトルを獲得した、あの元WBA世界ミドル級王者竹原慎二と同じ時期に、日本ミドル級王者を競って戦ったツワモノでもあるのですね。
寺地会長は重い階級だったために、東洋太平洋ライトヘビー級王者にも関わらず、スパーリングの相手にも不足して挑戦者も現れないことから1年間試合ができずに、東洋太平洋ボクシング連盟からタイトルを剥奪されるという不運な選手でしたが、対戦相手に恵まれずに東洋太平洋タイトルを返上して、2001年10月7日に引退しています。
こんな過去を持つ父親会長の下でプロデビューした拳四朗は、WBSS第2シーズンの1回戦バンタム級で前座を務めることになった井上尚弥選手とは、高校のインターハイで対戦して負けています。
ちなみに井上選手の2学年上が拳四朗選手なんですが、3年生の時のインターハイのモスキート級で、1年生の井上尚弥選手に、3Rレフェリーストップコンテストで敗戦を喫しているのですね。
井上尚弥選手の強さを一番理解しているのが、拳四朗選手と言えるのかも知れませんね。
一方で拳四朗選手の対戦相手となる、ミラン・メリンド選手とはどんな選手なのか?
ミラン・メリンド選手は、フィリピンの名門ボクシングジムALAジム所属の、元IBF世界ライトフライ級王者です。
ミラン・メリンド選手は2017年12月31日に、WBA世界ライトフライ級王者田口良一選手と、IBF王座とWBA王座の統一戦を行い、田口良一選手に敗れて王座を奪われて、WBA王座獲得にも失敗しましたが、40戦37勝3敗(13KO勝ち)という戦績のベテランですね。
ミラン・メリンド選手といえば、2017年5月21日のIBF世界ライトフライ級王座統一戦で、八重樫東選手と対戦して1ラウンドTKO勝利で王座統一に成功したことでも、日本のボクシングファンにはおなじみの選手です。
王座統一後の9月16日には、ヘッキー・ブドラーと対戦して12ラウンド判定勝ちで、IBF世界ライトフライ級王座の2度目の防衛に成功していますが、12月31日に田口良一相手にIBF王座3度目の防衛を失敗しました。
年令的にも30歳と決して若くないので、スタミナが心配な点はありますが、インファイトで強さを発揮するタイプですので、不用意なパンチが命取りになる反面、アウトボクシングで冷静に対応すれば田口戦のように勝機は見いだせる相手でしょう。
ミラン・メリンドとの対戦結果予想は?
ミラン・メリンド選手が強いことは間違いないでしょうが、距離を保ってフットワークを使い不用意なパンチをもらわないように気をつけることができれば、12回判定勝ちの可能性は高いでしょう。
ただ、そういうポイントを稼いで勝ちをとるボクシングに、拳四朗選手のファンが納得するかと言えば
ちょっと違うかも知れません。
また寺地会長も、勝つだけなら相手の標的にならぬような距離で戦えば、12ラウンドを終了した時点で
判定勝ちをおさめる地震はありそうな発言をしていましたが、それじゃ面白くない、との意気込みを感じましたね。
なのでミラン・メリンド選手との対戦では、田口良一選手が勝ちをおさめたときの対戦を参考にして、出入りのある素早いフットワークで、ジャブやボディを効果的に叩きながらミラン・メリンド選手のスタミナを奪い、後半で一気に潰しにいく作戦が功を奏しそうですよね。
作戦通りにいけば拳四朗選手の勝利が見えてきます。
焦って不用意に踏み込んでしまえば、ミラン・メリンド選手の強打でダメージを食らい、ステップワークが思うように踏めずに棒立ちになって、パンチを食らってしまうことも危惧されますけどね?
勝利の鍵はスタミナの消耗戦だと考えます。
ネットの反応
出典:twitter
まとめ
いよいよ横浜アリーナでWBSSが開幕となりますが、バンタム級のタイトルマッチも楽しみですが、ライトフライ級タイトルマッチでの拳四朗選手の試合も楽しみですよね?
何気にボクシングファンだけでなく、応援する人たちがいる拳四朗選手の魅力は、見かけのかわいさと強さのギャップにあるのではないでしょうか?
経歴などプロフィールをみると、ボクシング親子鷹のエリートですが、井上尚弥選手の2学年上にもかかわらず、年下の後輩のような可愛さが実力と合わさって、ボクシングファンのみならず応援したくなるのではないでしょうか?
WBSSは井上尚弥選手にとっても世界最強の王者を示す機会ですが、拳四朗選手にとってもWBSSの次のシーズンで軽量級が開催されるときの、出場資格を得るためにも負けられない試合となるのでしょう。
ふたりの日本人王者がともに勝利するよう、応援しましょうね。
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