夫のしつこいモラハラ(モラルハラスメント)に苦しめられて、もう限界……。
でも、いざ離婚しようと思っても子供への影響が心配でなかなか踏み切れない。
そこで今回は、一般的に離婚が子供にどんな影響を及ぼすのか、離婚に踏み切れずに迷っている時の解決策になるものや、モラハラ夫と離婚した場合のことも含めてまとめたことをお伝えしていきます。
なお、この記事では「夫のモラハラが改善不可能であること」と「妻であるあなたが離婚した後に子供の親権者となること」の2点を前提としてお伝えしていきます。
離婚したい、でも離婚できない……とお悩みのあなたがお子さんと幸せに暮らすための参考にしていただければ幸いです。
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Contents
モラハラ離婚が子供に及ぼす影響とは?
モラハラに限らずどんな理由であれ両親が離婚することは子供にとっても一大事です。
さまざまな影響を現実に及ぼしてしまうことは否定できません。
ではまず、両親の離婚が子供にどのような影響を与えるのかを見ていきたいと思います。
モラハラ離婚で子どもは精神的に不安定になりやすい?
両親が離婚して父親がいなくなると、当然ですが子供の小さな心は揺れ動いてしまいます。
子供が父親を嫌っているならまだしも、モラハラ夫の場合は子供に対しては優しく、子供もそんなお父さんを慕っているケースが多いのです。
「なんでお父さんと会っちゃダメなの」
「なんでうちにはお父さんがいないの」
こんな悲痛な心の叫びが聞こえてきそうですね。
また、両親が離婚したのは自分のせいだと感じてしまう子供も少なくありません。
「自分のせいでお父さんとお母さんが喧嘩しちゃったのかな」
「自分さえいなければお父さんとお母さんは仲良く暮らせていたのかな」
このように子供心ながら自分を追い詰めてしまうのです。
さらに、「お父さんに捨てられたのだから、やがてお母さんにも捨てられるのでは」と捨てられる恐怖に怯えてしまうケースもあります。
他にも、好きで結婚したはずの夫婦が別れてしまうことを目の当たりにしたり、他人から「片親の子」などと後ろ指を指されたりすることで、人間不信になってしまう子もいます。
両親が離婚した子供は、そうでない子供にはない苦悩をいろいろ抱えて揺れ動き、精神的に不安定になってしまうのです。
モラハラ離婚による学業不振などへの影響は?
両親の離婚によって子供の学校の成績がが下がってしまうこともよく聞く話ですよね?
精神的に動揺すると注意力や集中力も散漫になりがちで、なかなか勉強に身が入らなくなり結果として成績まで落ちてしまうのですね。
離婚後はそれまでとは一変して環境も大きく変化することが大半です。
小さなアパートに引っ越したり、お母さんの実家に身を寄せたりすることが多いでしょうから、子供専用の勉強部屋を持てないこともありがちなパターンですよね?
転校することになると、新しいクラスになじむまでのストレスも大きなものになるでしょうし、母子家庭となって家事のお手伝いなどをする必要から、十分な勉強時間を確保しにくいという事情も出てきます。
両親が離婚した子供の全てが学業不振になるわけではありませんが、逆境になることは間違いありません。
さらに、学業不振だけではなく、非行や引きこもりの引き金になる恐れもあるので注意が必要ですね?
また精神的な動揺をお母さんにストレートにぶつけることができず、言うに言えないストレスを抱えたままになる子供も少なくありません。
こうしたストレスは暴力や夜遊び、不良グループとの交友、万引き、喫煙や飲酒、援助交際など、多くの
非行の原因となりかねません。
こういった非行だけでなく、学校に行かなくなって家に引きこもってしまう、いわゆる引きこもりになりニートのきっかけになってしまう子供もいるようです。
モラハラ離婚が及ぼす将来の生活への影響は?
両親の離婚が、子供の将来の生活に及ぼす影響も無視することはできません。
進学や就職に両親の離婚が影響することはそう多くはありませんが、皆無ではありません。
私立学校だと受験した子供の家庭環境を重視する学校もありますし、就職でも一部の企業は応募者の家庭環境を重視しているのが現実ですよね?
合否のボーダーライン上にあるときに両親の離婚がマイナス要因として、不合格に作用することもあるのが競争社会の厳しい現実です。
学業不振によって、そもそも良い学校、良い会社に入れる可能性が下がってしまうという問題もありますね。
子供が将来結婚することになると、それこそ両親が離婚したことがネックになるケースが少なくありません。
結婚しようとする相手本人が気にしていなくても、先方のご両親は気にするものです。
以上のような現実的な障害だけでなく、小さいときからの精神的苦労による影響もありますね。
両親の離婚によって精神的に苦労してきた子供の中には、劣等感を持ってしまって進学や就職において高い目標を持ちにくくなる子もいます。
結婚においても、言い方は悪いですが、あまり品の良くない相手を選んでしまうことになりがちですので子供の気持ちに寄り添って、そういう結果を招かないように常にケアすることが大切になってきます。
モラハラ離婚で子供の将来の離婚率も上がる?
両親が離婚した子供はそうでない子供に比べて、将来結婚しても離婚する確率が高いといわれています。
あなたの知り合いの中にも、親も子も離婚しているという人がいませんか?
実際、そういったケースは多いのです。
その原因はさまざまですが、まず、愛というものに対して懐疑的になっているということがあげられるでしょう。
どのカップルも結婚するときには永遠の愛を誓うものですが、両親の離婚を見ている子供は愛は永遠でも何でもないことを知っています。
また、結婚生活にはいろいろな苦労があります。相手に対する不満もいろいろ出てきます。
普通は一度結婚した以上、「離婚したい」という気持ちが湧き起こっても、何とか結婚生活を維持する方向で努力をするものですが、現実問題として両親の離婚を経験している子供は、離婚に対する抵抗が弱く、あっさり離婚してしまうことがあるのですね。
その他にも、母子家庭で育つとお父さんがいないのが当たり前になってしまっています。
子供自身が結婚して「お母さん」の立場になった後も、「お父さん」(夫)がいなくても生活していけると考えてしまいます。
お父さんがいない状態で育ったので、夫婦と子供がそろって生活するやり方が分からないということもあるでしょう。
逆に、離婚した両親を反面教師にして「自分は結婚したら幸せな家庭を築きたい」と強く願う子もいます。
当然の願いではありますが、度を超すと結婚生活に幸せを求めすぎることになってしまいます。
結婚相手に求める水準が高くなってしまい、結果的に絶望して離婚してしまうことにもなりかねません。
モラハラ離婚の家庭で育つと打たれ強くなる?
以上、両親の離婚が子供に及ぼす悪影響ばかり見てきましたが、好影響もないわけではありません。
小さな子供のうちから様々な苦労を経験することで、精神的に打たれ強くなる子もいます。
お母さんに苦労をかけたくないという思いで、家事のお手伝いやアルバイトを積極的にこなしつつ、勉強もしっかりする子も少なくありません。
将来はお母さんに楽をさせてあげたいという思いで大きな目標を持ち、難しい資格を取ったり一流企業に就職したりするケースもあります。
逆境をバネにして大きく育つ子もいるということですね?
ただ、そのようにして育つ子供の苦労は並大抵のものではありません。
精神的重圧に負けてしまう子供のほうが、数としては圧倒的に多いのが現実ですので、ゆめゆめ「離婚した方が子供が強く育つ」などと考えてはいけませんよ。
モラハラ夫との離婚は子供にとって善か悪か?
ここまで両親の離婚が子供にどのような影響を及ぼすかについて、お伝えしてきました。
では、モラハラ夫と離婚した場合には子供にどんな影響があるのでしょうか?
家庭がこれまでより明るくなる?
もしあなたが夫のモラハラに苦しんでいるという場合、子供の前でもあまり笑えなくなっているのではありませんか?
笑顔を作っているとしてもそれは作り物で、心から笑えることってあまりないのではないでしょうか?
もしそうなら、あなたはモラハラ夫と離婚することによって、本来の自分を取り戻し子供の前で心から笑えるようになる可能性が高いです。
それは子供にとっても同じです。
父親から精神的虐待を受けている場合なら、父親から離れることで伸び伸びと生活することができるようになります。
父親から優しくされていたとしても、父親が母親をいじめる場面を日常的に見ることは、子供の心に暗い影を落としてしまいますので、そういう現場を見なくても済むようになることが子供の明るさに繋がっていくのですね。
モラハラ夫と離婚することで、あなたも子供も本来の自分を取り戻して、親子で笑って生活することができるようになります。
これが夫の浮気や借金など他の原因で離婚したケースだと、離婚後は母子とも暗いムードになってしまうことも多いものです。
明るい雰囲気で生活できるようになるというのが、モラハラ離婚の特徴とも言えるのかも知れません。
離婚することで子供の健全な成長が期待できるかも?
夫のモラハラは、子供の成長に対しても大きな悪影響があります。
たとえ、モラハラ夫が子供に対しては優しいとしても、ですね。
モラハラ家庭で育つと、子供は父親が母親をいじめるのは当たり前だと思ってしまうようになります。
そうすると将来自分が家庭を持った場合に、その子自身もモラハラをしてしまう可能性が高いのです。
それ以前にも、他人を傷つけることに対する抵抗が弱まるので、さまざまなトラブルを起こしがちです。
友達としょっちゅう喧嘩をしたり、学校の先生に反抗したり、キレやすくなる子も多くいます。
精神的な動揺から学業不振や非行、引きこもりになる危険があったり、将来へのいろいろな悪影響があることは先ほど述べた通りです。
モラハラ夫と離婚することで、このようなマイナス要因は解消することができます。
離婚を決意したことで母子の絆が深まる?
モラハラ夫と離婚した後は、母子の絆が深まることが期待できます。
この点は他の原因で離婚した場合でもある程度当てはまることですが、モラハラ離婚の場合には顕著な好影響です。
先ほど述べたように、モラハラ離婚をした後は母子共に本来の自分を取り戻すことができます。
そして明るい雰囲気の中で、たった一人の母と子として向き合い、肩を寄せ合って生きていくことになります。
また、子供はある程度の年齢になると両親が離婚した理由を何となくでも察知するようになります。
母親が離婚前から苦労していたことを知った子供は、お母さんを大切にしようと強く思うようになるという結果に繋がります。
モラハラ夫との離婚は子供にとって善だけど……
モラハラ夫と離婚することは、それだけを切り取ってみると、子供にとっても「善」であるとも言えますね。
でも、モラハラ離婚であっても一般的な悪影響は同様にありますので、あなたが離婚することが善か悪かは、モラハラ離婚の「善」と一般的な離婚「悪」を天秤にかけて慎重に考えなくてはなりませんよね?
まとめ
両親が離婚するということは、子供に多大な影響を及ぼすものです。
今、夫のモラハラに苦しんでいるあなたには、離婚することで子供に与える好影響と悪影響を十分に吟味してみることをおすすめします。
その上で離婚するのであれば、悪影響を少しでも減らす対策を考えながら、焦らずに離婚の準備を進めることが子供のためにも大切なことですね?
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