日本ボクシングを再興する会が、助成金不正やパワハラ問題で日本ボクシング連盟を告発した件で
山根会長の反論や、テレビ生出演での不穏当な仰天発言に、国内のボクシングファンのみならず
日頃はボクシングに興味もなさそうな一般人まで、テレビに釘付けになっていましたが、ついに8月8日に辞任を発表。
日本ボクシングを再興する会の告発状に対して、真っ向から反論し受けて立つ構えだった山根会長と
日本ボクシング連盟の言い分を検証して、果たしてどちらの言い分が正しいのか？調べてみました。
Contents
ボクシング連盟告発に山根会長が反論、その内容は？
日本ボクシング連盟と言えば、国内アマチュアボクシングの統括団体ですが、この統括団体に対し
連盟の役員や元選手たち、333人もの名前でＪＯＣ（日本オリンピック委員会）やＪＳＣ（日本ス
ポーツ振興センター）文科省などに告発状を提出するという事態が発生しました。
日本ボクシングを再興する会から、日本ボクシング連盟への告発状の内容は、ＪＳＣからの助成金
不正流用や、試合用グローブの不透明な独占販売、2016年に開催された岩手国体における試合での
不正審判疑惑や、パワーハラスメントを含む山根明終身会長への権力集中などを告発したものです。
ＪＳＣの助成金不正流用は、リオオリンピック代表の成松大介選手に交付された助成金240万円を
山根明会長が、80万円ずつ３等分して他の２選手にも分けるように指示した問題。
JSCの助成金は税金が原資の国費ですので、交付を受けた者以外の第三者に譲り渡すなど目的外
の使用は認められていません。
2016年の岩手国体では山根会長の出身母体である奈良県の選手が、岩手県の選手と対戦した試合で
2度も岩手の選手からダウンを奪われ、明らかな負け試合にもかかわらず判定勝ちした、俗に言う
「奈良判定」での勝利操作があったことを指摘しています。
「奈良判定」という言葉はアマチュアボクシング界では有名で、奈良県連盟の元会長という立場の
山根会長の意向を汲んで、奈良の選手を優遇する審判を強いられる空気があったそうです。
複数の審判経験者が「会長の意にそぐわない判定をして干されたらおしまい接戦では奈良に有利に
せざるを得ない」との証言をしています。
また山根会長が各都道府県に出向く際に、都道府県連盟に対してスイートルームへの宿泊や豪華な
食事を要求するなど、その負担が重くのしかかって負担になっているとしています。
全国大会の開催県が、山根会長を接待する「おもてなしリスト」も告発状に添付されており、その
具体的で細々としたリストは、テレビのワイドショー番組でも面白おかしく紹介されていましたね。
これらの告発状に対して8月1日に日本ボクシング連盟は、公式サイトにおいて反論文を掲載。
助成金の不正流用は「遺憾ながら、これは事実です」と認めています。
当初の掲載では山根会長が「私の責任」「ＪＳＣやＪＯＣに謝罪いたします」との文言が、1時間
ほどで削除され、もっともらしい弁解の文言に変更されています。
そのもっともらしい弁解を引用すると
ー引用ここからー
「3人の有力選手のうち、どの選手をトップアスリートとして選ぶべきか、
いずれも甲乙付け難いと考え、悩んでいた」
「他の2選手の強化にも助成金がまわすことができればボクシング全体の強化に役立つと
安易に考えた」
「会長が他の2選手のことを思う親心からしたことであり、会長個人が個人の利益目的から
したことではない」
ー引用ここまでー
助成金の不正流用は認めたものの、不正審判疑惑や都道府県連盟への過剰な接待強要などは否定。
不正審判疑惑については、プロボクシングと採点基準が異なり、ダウンは単なるクリーンヒット
のひとつにしか過ぎず、ダウン自体に加点することはない、と反論していますね。
この試合のＶＴＲを見てみると、ダウンを奪われた奈良の選手が有効打でも勝っているようには
見えず、試合運びと手数、有効打数のどれをとっても、岩手選手の勝利と見えます。
観戦者にしてみれば、どう贔屓目にみても奈良の選手の勝ちは無い試合内容でしたよね？
また、複数の審判がインタビューでも不正審判の事実を証言しているのに、逆切れのように
「さも不正審判であるかのように吹聴することはボクシング審判に対する
不信を煽るものであって断じて容認できません」との強い反論はそれ自体が不振を煽るものです。
ー引用ここからー
「日本連盟がそのような指示をしたことはありません」
「広い部屋を会長室としているのは、夕食後に役員・審判員のミーティングのため会議室等を
別に確保すれば費用がかかるので、その費用負担を軽減するため」
「告発側の言い分は、全く的を外れています」
ー引用ここまでー
との反論ですが大会前に日本ボクシング連盟からＦＡＸで送信された「おもてなしリスト」の
存在を無かったことにするつもりなんでしょうか？
現実には役員や審判員のミーティングは、別途借りられていた会議室が存在し、そちらで
ミーティングは行われていたことを関係者が証言しています。別途会議室を借りていたのなら
費用軽減どころか、余分な費用の出費ということになりはしませんかね？
また役員・審判員のミーティングをスイートルームでしていたのなら、大勢の皆さんは
立ったままミーティングだったのでしょうか？それともテーブルや椅子の持ち込みで開催なら
その費用の出費明細をエビデンスにすれば、反論していることの裏付け証明になるのにね？
なにか反論ありきで、反論しているような気がします。
山根会長のテレビ生出演はＮＧ？危険な発言は事態沈静化には逆効果か
山根明会長がテレビに生出演することはマイナス効果しか生まないのでは？と思いつつテレビ
番組を観てますが、態度にしろ服装を含めたルックスが強面すぎて、アウトレージのまんまで
笑えてしまいました。
「俺が一番偉いんや！」「俺の連盟やぞ！」「俺を誰やと思うてけつかる」「俺のおかげじゃ」
「なんで俺が勝手にして、何が悪い！」「なんでどうこう言われなならんのじゃ！」
「俺に質問なんざ十年早い」「俺の言うことが、ぜんぶ正しい」「俺の顔で集めた金じゃ！」
テレビの印象から、上記の台詞がドンピシャ、当てはまるのと考えるのは私だけでしょうか？
オリンピック金メダリストの村田諒太選手に対しても、ひどいこと言ってましたね。
あの発言をみても、自分に感謝の言葉を述べないで自分に異を唱えたり、言うこと聞かん奴は
出入り禁止、左遷だ！ってオーラを出しまくってますね。
ボクシングの会長が審判に圧力かけるわ、入学試験の点数は操作するわ、どんどん何も信用できない国になったな。まあ公文書が改ざんされても政権が転覆しないような国だもんね。
そのうち「日本に行ったら、時刻表以外は信用するな。」というジョークが生まれそうだ。— 吟味するスタンス (@outdated22) August 2, 2018
テレビ局も、いきなり不穏当な発言が一方的な思い込みでされては、たまったもんじゃ無いと
生出演はＮＧにする意向とか。
危険な発言をいとわない山根明会長の反論発言は、日本ボクシング連盟にとってマイナスにしか
作用しないのではないでしょうかね。
日本ボクシング連盟の副会長が、自身の弁護士の腕を振っても、事態の沈静化にとって逆効果。
何はともあれ、これだけの問題が表面化したのだから、山根明会長は即刻トップとしての責任を
果たすべきです。昔からトップの出処進退はトップ自身が決定すべきで、誰も首に鈴を付けに
これません。最低限、こういう問題を引き起こした組織の長は、責任をとって辞めるべきですね。
即刻辞めずに、グダグダ言ってること自体が、トップの資格なしってことではないでしょうか？
日本ボクシング連盟を始め、日本のボクシング界にまともな大人はいないのか？と、憤る人達の
気持ちが、ものすごくわかりますね。
絶対辞めないと言い切っていた山根会長でしたが、報道陣に対して辞任を発表しました。
辞めたからといって、すぐにボクシング連盟が正常化するとは思えませんが、まずは正常化の第一歩です。（8/8に加筆）
ネットの反応
マル暴も絡んどるやんけ、、、、、
日本大学 田中英寿 理事長 ボクシング連盟 山根明 会長 早稲田 田中雅彦 名誉顧問
なんか、栄さんがかわいく見えてくるwwww
村田選手に「生意気だよ！！」って言ってるぞ。
レスリング伊調馨選手への谷岡学長パワハラ発言と一緒だな。
こりゃ、本日より大炎上確定wwww
山根｢俺は悪くねえ｣
田中｢やぁ〜まぁ〜ねぇ〜｣
みてぇ。
何が言いたいのかこの人は？
言行不一致に見えるだけの事だが・・・
町内会長を見下すわけではないが、まるで町内会長レベルの人にしか見えないな
出典：twitter
まとめ
インタビュアーの進退を問われて、辞任（引退）は無いことを、落ち度が無いという理由で
（辞任の考えは？に対して、「ありません！落ち度が無いから一切ありません」と言い切った）
きっぱり言い切った山根会長の「落ち度」の基準を聞いてみたいくらいでした。
こういう公的性格の団体トップが、333名という7割の構成員から告発されて、落ち度が無いと
言い切ること自体がトップとしては、あり得ない対応ではないでしょうか。
態度や服装はともかくとして、公共の電波で発言する内容にしては、あまりにも配慮に欠け
名誉毀損にも該当しかねない発言は、町内会長レベルでも問題視されるでしょう。
日本のボクシング界で頑張る若者たちの、夢を壊したり前途を潰したりしないで欲しい。
村田諒太選手や成松大介選手、プロボクシングに転向した多くの選手達をもっとリスペクトね。
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