25日のボクシングWBA世界バンタム級タイトル戦。「怪物」井上尚弥選手が圧巻の秒殺KOでマクドネル選手から王座を奪いました。
井上選手がリングで宣言したとおり、10月7日に行われた高額賞金トーナメント戦「WBSS」では、初戦の相手であるファンカルロス・パヤノを70秒KOという日本歴代最速記録でKO勝利しました。
各主要団体のバンタム級王者が真の最強王者を決めるこのWBSSという大会。
その一人がIBFバンタム級王者、エマヌエル・ロドリゲス選手です。井上選手と準決勝で対戦する可能性もあるロドリゲス選手の戦績や強さは?「本ページはプロモーションが含まれています」
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エマヌエル・ロドリゲスの戦績
エマヌエル・ロドリゲス選手はプエルトリコ出身の25歳。
2012年にプロデビューし、ボクシングスタイルはオーソドックスです。
身長168cm、リーチは169cm。アマチュアでの実績もあるようです。
プロでの戦績は18戦18勝12KOと負けなしで、高いKO率。
これまでWBA、WBC、WBOのラテンアメリカバンタム級王座を獲得しています。
2015年、アレックス・ランヘル選手(メキシコ)との二団体のラテンアメリカ統一タイトル決定戦では、7回KO勝ち。
そしてロドリゲス選手はプロ入り無傷の17連勝のまま、今年5月5日、ロンドンで初めて世界タイトルに挑戦しました。
空位のIBFバンタム級王者決定戦で、同級4位ポール・バトラー選手と対戦。
試合前の計量でバトラー選手が体重超過になってしまい、ロドリゲス選手が勝った場合のみ王者になるという変則ルールでの試合でした。
1回にいきなりカウンターの左フックで、ロドリゲス選手がダウンを奪う強さを発揮。試合の主導権を握りつつけ、3-0の判定勝利で王座を獲得しました。
以下、一覧をまとめてみました。
回戦 | 日時 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国 | 備考 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6/1/2012 | 〇 | 1R 12:28 | TKO | ハソン・アゴスト | プエルトリコ | ||
2 | 7/7/2012 | 〇 | 2R 2:48 | TKO | ハイメ・ゴンサレス | プエルトリコ | ||
3 | 8/31/2012 | 〇 | 4R 1:36 | KO | ルイス・オルティス | プエルトリコ | ||
4 | 4/6/2013 | 〇 | 6R 2:08 | TKO | ホセ・ルイス | プエルトリコ | ||
5 | 6/22/2013 | 〇 | 4R | 判定3-0 | ラモン・エミリオ・セダノ | ドミニカ共和国 | ||
6 | 8/24/2013 | 〇 | 3R 0:42 | TKO | エドワード・バルガス | ドミニカ共和国 | ||
7 | 10/26/2013 | 〇 | 6R | 判定3-0 | フェリペ・リバス | メキシコ | ||
8 | 12/21/2013 | 〇 | 8R | 判定3-0 | ダビド・キハノ | プエルトリコ | ||
9 | 4/5/2014 | 〇 | 8R | 判定3-0 | フェリックス・ペレス | プエルトリコ | ||
10 | 10/18/2014 | 〇 | 1R 1:49 | KO | ミゲール・カルタヘナ | 米国 | ||
11 | 2/21/2015 | 〇 | 2R1:03 | TKO | ハボル・モルナル | ハンガリー | ||
12 | 3/30/2015 | 〇 | 3R1:04 | KO | ルイス・ヒノホサ | ドミニカ共和国 | ||
13 | 8/22/2015 | 〇 | 4R 0:44 | KO | アレックス・ランヘル | メキシコ | ||
14 | 11/25/2015 | 〇 | 7R 2:44 | TKO | エリエセル・アキーニョ | ドミニカ共和国 | ||
15 | 6/3/2016 | 〇 | 10R | 判定3-0 | アルバート・ゲバラ | メキシコ | ||
16 | 5/25/2017 | 〇 | 1R 2:21 | KO | ロビンソン・ラビナンサ | チリ | ||
17 | 8/5/2017 | 〇 | 4R 終了 | RTD | ヒオバニ・デルガド | メキシコ | ||
18 | 5/5/2018 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ポール・バトラー | イギリス | IBF世界バンタム級タイトルマッチ |
Delighted to announce that @1PaulButler will challenge Emmanuel Rodriguez for the IBF World title on the #BellewHaye2 show on May 5! 🇬🇧👊🏼💥 pic.twitter.com/trL59EINhD
— Eddie Hearn (@EddieHearn) 2018年4月11日
ロドリゲスの強さとは?
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)は、賞金総額56億円超ともいわれるトーナメント形式のビッグイベントです。
これは団体の垣根を越えて直接対決で真の王者を決めようという試み。今年10月7日を皮切りにバンタム級などで1年間をかけてトーナメントを実施する予定です。
すでにWBO世界王者のテテ、WBA世界スーパー王者のバーネット、IBF世界王者のエマヌエル・ロドリゲスなど各団体王者ら8名が出場することが決定しています。
ロドリゲス選手は、専門誌「ザ・リング」の全団体バンタム級ランキングでは(井上尚弥選手はまだ王者になったばかりのため入っていませんが)、1位テテ選手、3位バーネット選手に次いで4位です。
映像や戦績データなども少なく、強さははっきりとは分かりませんが、タイトル戦で完勝したバトラー選手は元IBFバンタム級王者。
バトラー選手はIBFスーパーフライ級での2階級制覇を目指しましたが、当時同級王者のテテ選手に8回KO負けしています。
こうしたことからザ・リングのランクが、ロドリゲス選手の強さの位置としては妥当といえそうです。
✅ @ERodriguezManny is IN!!
🥊 – 18 (12 KOs) – 0
🌍 – 🇵🇷
👑 – @IBFUSBAboxing Bantamweight World Champ#Season2 #BestvsBest 🏆 #AliTrophy pic.twitter.com/KfLHFS29wv— World Boxing Super Series (@WBSuperSeries) 2018年5月12日
Manny Rodriguez is ready to start his quest for the #AliTrophy!! 🏆#Season2 #BestvsBest pic.twitter.com/TnrUtxRwMQ
— World Boxing Super Series (@WBSuperSeries) 2018年5月11日
ロドリゲスのネットの評判まとめ
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出典:twitter
まとめ
5月25日の井上選手の世界戦は米英でも同時中継され、世界のファンを震撼させたようですが、WBSS初戦となる10月7日の圧倒的な強さを見せつけた、ファンカルロス・パヤノとのKO劇は世界中のボクシングファンを驚愕させたことでしょう。
ネットでは早くも井上尚弥選手のWBSS優勝への期待が高まっている様子。
出場選手の中ではロドリゲス選手だけがダークホースですが、ぜひ強豪との残り2試合を完全勝利して、井上尚弥選手がバンタム級真の世界最強王者として、頂点に立つ姿を見たいものですよね。
2019/05/19追記:井上尚弥選手の準決勝の相手はロドリゲス、2回TKOという圧倒的な勝利でした。
>>優勝賞金などの記事はこちらからも
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