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ソフトバンク甲斐キャノンが育成初MVP獲得!あの儀式をするわけは?

2018日本シリーズ優勝に6連続盗塁阻止という記録で貢献した「甲斐キャノン」の活躍ぶりで、一躍日本全国にアピールするとともに、熱烈なファンをも獲得したソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手。

一気に全国区に登りつめた甲斐拓也選手が、グランドに登場するときに必ず欠かさずに行う儀式があるのですが、その儀式のいわれや、育成選手として初のMVP(最高殊勲選手)獲得の模様などをまとめました。

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Contents

ソフトバンクホークスの甲斐キャノンとは?

日本シリーズで一躍有名になった「甲斐キャノン」ですが、なぜ甲斐キャノンと言われるようになったのか?
いろいろな説が飛び交っていましたが、正確なところはスポーツライターの福谷佑介さんという方が言い出したことのようです。

もともと福谷佑介さんはプロ野球の中でも、ソフトバンクホークスと中日ドラゴンズをメインに綿密な取材で独自の記事を挙げておられる方で、数々の掘り出し記事や先見の明ある有益な記事をたくさん書いておられることでも知られています。

この福谷さんが早くから注目していた甲斐拓也選手の強肩ぶりに、2017年当時から「キャノン砲」という表現を使って、一時は7割を越えていたという驚異的な盗塁阻止率を讃える記事にしていたようですね。

当時の他のメディアでも「甲斐バズーカ」などを使っていたようですが、福谷さんは「何かスッキリしないな」「もっとキャッチーな愛称はないものか?」と考えたそうです。

そのときにふと浮かんだのが、人気マンガの「機動戦士ガンダム」だったらしく、ガンダムの中でカイ・シデンが乗っていたモビルスーツの「ガンキャノン」をヒントにして、カイが乗っていたガンキャノンと甲斐のキャノン砲が結びついて「甲斐拓也のキャノン砲」を「甲斐キャノン」と名付けたそうなんですね。

福谷佑介さん自身も「あまりに安直ながら・・・」と言うように機動戦士ガンダムからの着想で生まれたのが「甲斐キャノン」と言うことのようです。

この「甲斐キャノン」という愛称はこれまでも取材記事などで使用されていたのですが、今年のパリーグのクライマックスシリーズでは、リーグ2位からの逆転劇を成し遂げて見事に日本シリーズ進出を果たした、ソフトバンクホークスでしたが、チームの勝利に大きく貢献したのが甲斐キャノンの盗塁阻止でした。

クライマックスシリーズもそうですが、日本シリーズではチーム盗塁率ナンバーワンで、勝利を勝ち取り
シーズンを勝ち上がってきた広島と、甲斐キャノンの盗塁阻止率4割超えでナンバーワンという盗塁を巡るナンバーワン同士の戦いでした。

そのチーム盗塁率ナンバーワンの広島を、6連続盗塁阻止という記録で阻みソフトバンクホークスの優勝に大きく貢献したことで、「甲斐キャノン」は一躍全国区に躍り出たというわけなんですよね。

甲斐拓也の育成初MVP獲得とあの儀式とは?

甲斐キャノンでも分かるとおり、甲斐選手の強肩ぶりはプロ野球界でも知られているわけですが、甲斐拓也選手がソフトバンクホークスに入団したのは、育成選手枠での6位指名という順位の入団でした。

甲斐選手は大分市の楊志館高校でエースとして活躍していたものの、2年の夏の甲子園大分予選では今宮健太(ソフトバンクホークス)の明豊高校に準々決勝で完封負けを喫しており、3年の時も1回戦で敗退してしまったために、プロ野球のドラフト候補にも名前の挙がらない状況だったわけですね。

そんな中で高校の監督からのたっての要望で甲斐選手を視察した、九州担当スカウトの福山龍太郎さんが
甲斐選手の能力を高く評価して、育成6位ながら入団にこぎ着けたというわけなのです。

もともと若手の育成には定評のあるソフトバンクホークスではありますが、楊志館高校の恩師宮地弘明監督の強い依頼が無ければ、担当のスカウトも動かなかったでしょうし、スカウトの福山龍太郎さんがわざわざ出向いてテストしたのも、楊志館高校の伝説の存在があったからではないでしょうか?

その伝説というのが「あっこと僕らが生きた夏」というノンフィクション作品で知られるようになり、
川島海荷主演でドラマにもなった高校野球部の実話の舞台が、楊志館高校野球部なのですね。

「死んだら・・・きっと、グランドの空にいるから。」というキャッチコピーで話題になったドラマは
ガンに冒されながらも必死に生きて、甲子園を目指す野球部メンバーを支えるマネージャーの実話が
もとになったドラマでした。

実在のマネージャーだった「大宮耀子(あきこ)」さんが進行性の上咽頭癌が見つかり、入院治療するもののチームの甲子園出場を目指すために癌治療を中断して、チームメンバーと一丸となって甲子園に勝ち進む、という感動のドラマでした。

この実話でピッチャーとして甲子園で投げたのが、甲斐キャノンの3歳年上の実兄なのですね。
甲斐拓也選手も兄の影響で楊志館高校に進み、同じ野球部で1年の時に3年生の「あっこ」先輩に触れ
楊志館高校の野球部メンバーらと、伝説の渦中になった人物の1人なのです。

今でもそのことを忘れずにいる甲斐拓也選手は「あっこ」先輩の好きな言葉だった「心」という文字を
グランドに書き付けてから、プレーに入るという儀式を続けているのです。

これからも「あっこ先輩」の「きっと、グランドの空にいるから。」という魂の言葉を信じて、あっこ先輩に心を込めたプレーを捧げるつもりで、心の儀式を繰り返すのでしょう。

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ネットの反応


やっぱりホークスの選手たちって
仲が良いね!
そうよね、ライバル同士もお互いを励みにしてがんばってるわね。


工藤監督の仕草がかわいかった!

出典:twitter

まとめ

夏の甲子園のエピソードとして、実話をもとにしたドラマが制作されたことや、リアルタイムでの甲子園大会の中継の合間に盛り込まれた悲しくも切ない物語に、涙腺をゆるませてしまった覚えがあります。

まさかそのときの物語が、いまの甲斐キャノンに関わっているとは、考えも付かないことでした。
あらためて記事を書くにあたって調べてみると、なんと、あのときのあの話が、甲斐拓也選手に直接関わっていたことに驚きながら、「だからあの儀式だったのか!」と納得してしまいました。

これまでもホークスファンとして甲斐拓也選手を応援してきましたが、これからはもっと熱のこもった応援に変わるだろうと確信しています。

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