世界保健機関(WHO)が18日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム依存症」を新たな疾病として認定したと発表しました。
「ゲーム依存症」の定義とは何でしょうか。
近年注目を集め、今後拡大が見込まれる「eスポーツ」への影響は?「本ページはプロモーションが含まれています」
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ゲーム依存症とはどんな定義?
WHOによると、「ゲーム依存症」や「ゲーム障害」は、ゲームをしたい衝動が抑えられなくなり、日常生活よりゲームを優先し健康を損なうなど、社会活動に問題が起きても続けてしまうことと定義されています。
具体的には、家族や社会、学業、仕事に重大な支障が起き、こうした症状が少なくとも12カ月続いている場合に「ゲーム依存症」と診断できるそうです。
WHOが今回、ゲーム依存症を新たな疾病として「国際疾病分類」の最新版に加えたのは、スマートフォンなどの普及に伴いゲーム依存が広がり、世界各国で問題化していることが背景にあります。
WHOは「概算でゲームをしている人の2~3%がゲーム依存症とみられる」と指摘。
正式な病気に定義づけることで、各国で診断例が増えて研究が進み、予防法や治療法の確立につながると期待しています。
ゲーム依存症の問題は、最近広がってきたeスポーツの観点でも議論になっているようです。
「ゲーム障害」は病気 予防と治療の確立に警鐘鳴らす WHO #nhk_news https://t.co/R5VCt2onvA
— NHKニュース (@nhk_news) June 18, 2018
eスポーツの観点等から議論が広がる
コンピューターゲームの世界では、近年「eスポーツ」の略称で、ゲームをスポーツ競技として定義づける取り組みが広がっています。
高速ネット環境の普及で、オンラインでの対戦などゲームのスポーツ化が加速する中、アジアオリンピック評議会が主催するアジア室内競技大会は2007年から正式種目として採用。
日本でも日本eスポーツ協会が設立され、2019年秋には国体でeスポーツ部門としてサッカーが開催される予定になっています。
将来は五輪種目への採用の可能性もあるなど、世界的に新たな文化・ビジネスとして成長が期待されるeスポーツですが、半面、WHOが指摘するゲーム依存症の懸念をはらむのも事実です。
ネットゲームやeスポーツ先進国の韓国では、最近の調査で全人口の推計18.6%がネット・スマホの「過依存使用者群」と判明しており、日本の厚労省の調査でも中高生の約50万人がネットなどの病的な使用が疑われるといいます。
ネットやゲームの有用性の一方で、体が成長期にあり判断力も未熟な青少年に関しては、教育・予防や治療といった「ゲーム依存症」対策が重要になっているのは確かなようです。
馬場理事のお話もちょっぴり掲載されています。
今後の若い方々の活躍が楽しみです!!
プロゲーマー専門学校の生徒や講師に生の声を聞く!【東京アニメ・声優専門学校】-eSportsを支える人々- https://t.co/OKvJLQCcUT #alienware— JeSPA 日本eスポーツ協会公式 (@JeSPAofficial) December 7, 2017
ゲーム依存症のネットの反応
出典:twitter
まとめ
依存症とは「やめたくてもやめられない」病的な状態。アルコール、薬物、ギャンブルの依存症は社会問題化しています。
中でもゲーム依存症は子どもから陥りやすい点が深刻です。
WHOなどが重視するのも、ネットやゲームがそれだけ一般社会に浸透した証拠だともいえます。
今後は正確な実態把握や学校、家庭でのリテラシー教育も一層重要になってきそうです。
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