FIFAワールドカップロシア大会で三たび16強に進んだ日本。選手らは帰国しましたが、メディアでは早くも、次期代表監督を巡る報道合戦が始まっています。
あるスポーツ紙は、西野監督は退任し、前ドイツ代表監督のクリンスマン氏の就任が「決定的になった」。かたや別の新聞は「西野氏続投が有力」。一体どっちが本当なのでしょうか。
ところで名前が浮上した「クリンスマン」とは?経歴や戦術を調べてみました。
Contents
クリンスマン監督とは?経歴を紹介
突如浮上した「クリンスマン」とは?
クリンスマン氏の経歴をみてみると、出身地は旧西ドイツ・ゲッピンゲンで、現在53歳。
現役時代は180超cmの長身FWとして、各プロリーグで活躍しました。
シュツットガルト時代の1987~88年シーズンにブンデスリーガの得点王に輝き、インテル・ミラノ、モナコ、トットナム、バイエルン・ミュンヘン、サンプドリアでもプレーしました。
西ドイツおよび、統一後のドイツ代表チームでも活躍し、1990年W杯優勝にも貢献。
出場各大会で得点を決め、長年主将も務めました。代表では計108試合に出場し47得点を挙げました。
03年に現役を引退。ドイツ代表監督に就任し、2006年W杯では3位になりました。
その後米国の代表監督にも就任し、2014年W杯でチームを16強に導きました。
ではクリンスマン監督の戦術とは?
Big THANK YOU to everyone for a tremendous 5 1/2 years coaching the US National Team! It has been an unforgettable experience !! pic.twitter.com/LxeQXuVLfB
— Jürgen Klinsmann (@J_Klinsmann) November 23, 2016
クリンスマン監督の戦術は?
サッカー選手や指導者としての経歴は非の打ちようがないクリンスマン氏ですが、戦術面での「クリンスマンとは?」どのような特徴があるのでしょうか。
メディアなどによると、クリンスマン氏は「戦術家」というより「モチベーター」との評価が多いようです。
つまり「自分であれこれ考えて作戦や用兵を練り、スタッフなどに指示を出す」スタイルではなく、優秀なコーチと一緒に戦術やトレーニング法を考え、スタッフと共に分析し、試合では選手を鼓舞してピッチに送り出す、といったタイプの指導者だということです。
このため、右腕となるコーチやスタッフによっても、手腕が左右される可能性があるようです。
クリンスマン氏が唯一、戦術としてこだわりがあるとすれば、速さやフィジカル。
日本サッカーの特性といわれる機動力や俊敏性は高く評価しているようです。
ただ懸念な点は、チームの変革を好み、選手の「えり好み」も強いとの噂。
米国代表監督時代も、ベテランを外したり、かなりメンバーを入れ替えることもあったそうです。
Rumours are wrong! Not going anywhere and Everton FC has a fantastic Manager in Roberto Martinez!https://t.co/G1fQiBmHzB
— Jürgen Klinsmann (@J_Klinsmann) April 13, 2016
クリンスマンへのネットの反応
出典:twitter
まとめ
クリンスマン氏は英テレビで、日本対ベルギー戦の解説を務め「日本の敗退を悲しく思う。70分まで彼らが勝者になるように見えた」と称賛。
一方で「日本は最後の2分間を後悔するだろう。FKやCK時にかなり前のめりになり、後方部が少しオープンになりすぎた」と戦い方の誤りを指摘するなど、日本チームについてはかなり注目し、関心も高いようです。
ただし、ゴタゴタが絶えない監督選びに、ファンの日本サッカー協会への不信は根強い様子。果たして今度はうまくいくのでしょうか。
■関連記事
この記事へのコメントはありません。