日本サッカー協会はハリルホジッチ日本代表監督を成績不振で電撃解任し、新監督に西野朗技術委員長の就任を決定しました。ワールドカップロシア大会が2か月後に迫る中の異例の監督交代。
西野朗新監督の評判や戦術はどうなのでしょうか。
Contents
西野朗新監督の評判は?サッカー日本代表に監督後任に決定
西野朗新監督は埼玉県出身の63歳。早大時代から日本代表に選ばれ、日立製作所(現J1柏)でプレーしました。
現役引退後はJリーグ監督で優勝するなど一時代を築き、指導者経験も豊富です。
1996年アトランタ五輪で代表監督を務めた際、ブラジルを破った「マイアミの奇跡」を起こしたように、意表を突く奇抜な戦術でも知られます。
選手の評判も良く、ハリル前監督のような対話不足は解消されるのではないかと、ファンには期待の声もあるようです。
ただ本番まであまりに時間が短い上、西野朗新監督自体すでに2年以上現場から遠ざかっていることを懸念する向きもあります。
解任高評価、今後グループ力重視/宮沢ミシェルの目https://t.co/i4hBen4YGJ#ハリル監督解任#ワールドカップ#田嶋幸三#西野朗#宮沢ミシェル
— 日刊スポーツ (@nikkansports) April 9, 2018
西野朗新監督の戦術・実績は?
西野朗新監督の実績は大変豊富です。一番の監督時代の手柄は、五輪でブラジルを破る「マイアミの奇跡」。
ブラジルとの1次リーグ初戦、守備的戦術で劣勢を耐え続け、相手GKが味方と交錯した隙に伊東輝悦選手が蹴り込み、金星を奪取。日本サッカー史に残る名場面となりました。
ただ、この守備的な戦いにはファンなどの間で悪い評判もあったためか、西野新監督はJリーグでは逆に攻撃的サッカーに転換。
ガンバ大阪監督時代には、遠藤保仁選手のパスセンスや外国人ストライカーの決定力を最大限に生かす戦術を採用。失点にひるまず攻め続けるスタイルを貫き、数々のタイトルを獲得しました。
J1で監督歴代最多の270勝を挙げた実績は、「名監督」といえると思います。
西野朗新監督へのネットの反応まとめ
出典:twitter
まとめ
W杯直前の監督交代。緊急事態とはいえ、監督と選手の円滑な意思疎通を助ける立場のはずの技術委員長が、責任を取らずに監督に就くのは、正直違和感が拭えません。
西野氏には監督としてのブランクに加え、本番までの強化の場がわずか3試合しかなく、人心掌握と戦術浸透を求めるのは酷でもあります。
今大会でも無残な結果となれば、この「解任劇」の意味もなく、日本サッカーの混迷はますます深まるのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。