米メジャーリーグ(MLB)で、新たに驚くべき記録が生まれました。
カージナルスのリリーフ、ジョーダン・マッキンリー・ヒックス投手のシンカーが、MLB最速に並ぶ時速105マイルを記録したのです。
ジョーダン・ヒックス選手の凄さとはどこにあるのでしょうか。「本ページはプロモーションが含まれています」
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ジョーダン・ヒックスがシンカーで169km/h!
5月20日(日本時間21日)、セントルイス・カージナルスのホームで行われた対フィリーズ戦。
8回途中から2番手としてマウンドに上がったのがジョーダン・ヒックス投手です。
9回2死、走者なしの場面で「凄さ」に球場が凍り付きました。
フィリーズの3番ヘレラ選手に投げた初球のシンカーがいきなり時速104.2マイル(約168km/h)を計測。
さらに2球目のシンカーは、打者から離れるように外角へ大きく曲がりながら、なんと105マイル(約169km)を計測しました。
さらに3球目も104.3マイル、4球目に再び105マイルをマーク。
これはMLB公式データ解析システム「スタットキャスト」が2008年に導入されて以来、ヤンキースの守護神チャップマン投手とほぼ並ぶ世界最速タイ記録となりました。
MLB公式サイトの記録では4球ともすべてシンカー。ただ、シンカーといっても、日本でイメージされるような「ドロン」と落ちる球種ではなく、MLBでは「速球」の一種に位置づけられるようです。
1⃣0⃣4⃣ mph. 1⃣0⃣5⃣mph.@Jhicks007’s throwing GAS. pic.twitter.com/qPsTJqRh1Q
— MLB (@MLB) May 20, 2018
ジョーダン・ヒックスの凄さ
ジョーダン・ヒックス投手の凄さとは何でしょうか。
彼は1996年9月6日、米国テキサス州ヒューストン生まれ。9月現在でまだ22歳になったばかりの若さです。
身長188cm、体重84kgと、190cm超えのピッチャーばかりのMLBではさほど大柄な体格ではありません。
しかもヒックス投手は、いわゆる高校や大学野球でのスター選手でもなく、いわば彗星のようにあらわれたルーキーといえます。
2015年のMLBドラフト3巡目(全体105位)でカージナルスから指名され、大学進学を取りやめプロ入り。
カージナルス傘下のアパラチアリーグのルーキー級「ジョンソンシティ・カージナルス」で2016年にプロデビュー。そのあと2017年にA-級パームビーチ・カージナルスでプレーしましたが22試合を投げ、防御率2.74、95奪三振という好成績を挙げました。
ジョーダン・ヒックス投手はその後、マイナーリーグのダブルAもトリプルAも経ず、いきなり今年のシーズン前に招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加。
オープン戦でも安定した成績と剛速球、威力あるシンカーが光り、開幕直前の2018年3月28日にメジャー契約を締結して、3月29日に開幕戦のニューヨーク・メッツ戦で華々しくデビューしたのです。
https://twitter.com/Cardinals/status/998669030641815553
ジョーダン・ヒックスの成績はどうなの?
ジョーダン・ヒックス投手は、9月17日現在で、MLBで68試合に登板。
3勝4敗、防御率3.08、投球は計73イニング、6セーブ、24ホールド、55被安打、66奪三振、与四球38、被本塁打2本、27失点、自責点25の成績となっています。
MLBでは普通の体から放たれる、超人的な剛速球とシンカー。
ファンの間では、ヒックス投手こそ人類夢の「170km/h」を出せる凄さを秘めている、と期待が高まっています。
メジャーリーグでジョーダン・ヒックスの剛速球を見るならWOWOWかDAZNを申し込むしかありません。
169km/hに対する海外の反応まとめ
出典:twitter
まとめ
超絶なスピードボールは野球のロマンの一つ。大谷翔平投手が日本最速165kmを記録した試合では、敵方のソフトバンク選手も苦笑いで口を開けていました。
MLBでも同じようで、ヒックス投手の剛球に思わす頭を抱えて唖然とする他の選手たち。
今シーズンの残りは少なくなりましたが、終盤を故障なく迎えられれば2019シーズンはヒックス投手がさらに記録を更新することもあり得そうですね。
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