ボクシングの2階級王者ロマチェンコ選手が日本時間の13日、WBA世界ライト級王者リナレス選手に、世界最速の3階級制覇をかけて挑みます。
そのロマチェンコ選手がプロ戦績で1度だけ負けた相手がサリド選手。その時の海外の反応はどうだったのでしょうか。
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ロマチェンコがサリドに負けた!?
2014年3月1日、ロマチェンコ選手はプロわずか2戦目で、WBO世界フェザー級王者サリド選手からの王座奪取に挑みました。
前日計量でサリド選手は約1kg体重が超過。再計量も拒否し王座を剥奪されました。このため試合は、ロマチェンコ選手が勝った場合のみ王座獲得というルールで実施されました。
サリド選手は当日はウェルター級まで増量し、映像でも明らかにサイズが大きく、ロマチェンコ選手のパンチがあまり効いてないように感じられます。
サリド選手は試合前「プロの厳しさを教えてやる」と語ったとか。
アマではラウンド数が少ないため、通常プロに転向した選手は少しずつ回数を増やして試合を重ね、経験を付けるといいます。
ロマチェンコ選手は396勝1敗とアマで圧倒的戦績の五輪金メダリストですが、いきなり2戦目でプロの世界タイトル戦とは、サリド選手も「なめるな」という気持ちがあったのでしょうか。体重超過も意図的だったとの海外の反応もあります。
試合は12回1-2の僅差で、ロマチェンコ選手が判定負けしました。
サリドとは?戦績と強さは?
サリド選手は1980年メキシコ生まれのオーソドックスタイプボクサー。元IBF世界フェザー級、元WBO世界フェザー級、元WBO世界スーパーフェザー級王者です。
戦績は63戦44勝(31KO)14敗4分と、かなり負け数が多い印象です。
ロマチェンコ選手の持ち味は足を使った多彩なテクニックとボディ攻撃。
ところが負けた試合でサリド選手は、かなりの体重超過に加え、頭突き、ホールド、ローブローなど反則まがいの泥臭い乱戦を仕掛けてきました。
ファンの中には、同情の声とともに、負け試合が多いサリド選手をロマチェンコ選手も少しなめていたのでは、との見方もあるようです。
海外の反応はどうでしょうか。
Vasyl Lomachenko vs. Orlando Salido Rematch in March? – Boxing News https://t.co/zulBZWzcAW @siri_salido @AquilesCB @BoxAzteca7 @BarbosaBox
— Sean Gibbons (@KnuckleheadSean) December 7, 2016
サリド戦海外の反応をまとめてみた
出典:https://youtu.be/v5TKbppJCDE
まとめ
ロマチェンコ選手唯一の負け試合、サリド選手は次戦から階級を上げるため、王座剥奪はもともと織り込み済みだったといいます。
ペナルティが軽く、すぐに別階級の試合に出られるといったボクシング界の制度的な欠陥も、体重超過選手が減らない背景にあるとされます。
ただ13日の試合はそれとは無縁な、素晴らしいファイトとなることでしょう。
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