野球の米メジャーリーグ(MLB)で、すごい「魔球」が話題になっています。
投げたのはナックルボーラーで有名なレッドソックスのスティーブン・ライト投手。
まったく無回転でキャッチャーまで届くボールは不規則に落下。
ファンの間では衝撃の反応が広がりました。「本ページはプロモーションが含まれています」
Contents
ナックルボーラーは現役メジャーでは誰がいる?
スティーブン・ライト投手が投げた「魔球」はナックルボールです。
5日のタイガース戦で投じたナックルボールは、縫い目がみえるほど全く回転せず、まるで浮いたような軌道を描いて、風にそよぐように不可思議にも外角へ落ちていきます。
打者は空振りし、捕手も捕球できませんでした。
ナックルボールは、曲げた指の第一関節(ナックル)と親指でボールを挟み、突き出すように投げることからこう呼ばれるといわれます。
数多くいる現役メジャーリーガーの中で、ナックルボーラーはなんと、スティーブン・ライト投手だけです。
メジャーでは過去には多くのナックルボーラーが活躍。
フィル・ニークロとその弟のジョー・ニークロ両投手が代表例で、兄は通算318勝、弟は通算221勝を挙げました。
2011年に引退したティム・ウェイクフィールド投手は、ライト投手の先輩で、レッドソックスで長く先発を務め通算200勝を挙げました。
2012年にはR.A.ディッキー投手がシーズン20勝でサイ・ヤング賞を受賞しましたが、現在はFAになっており、現役ナックルボーラーはスティーブン・ライト投手だけになってしまいました。
https://twitter.com/MLB/status/1004175396126855168
スティーブンライトが凄すぎる!
スティーブン・ライト投手は米カリフォルニア州生まれの33歳。
2006年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンズから2巡目(全体56位)で指名され、プロ入りしました。
元々は速球派だったものの、2011年にナックルボーラーに転向。
その後スティーブン・ライト投手は、2012年にボストン・レッドソックスへ移籍しました。
この年メジャー初勝利を挙げますが、8月にアストロズ戦で初先発した際、捕手がナックルボールに対応出来ず、メジャータイ記録となる1イニング4捕逸を記録したという「伝説」をつくりました。
2016年には先発ローテーション入りし、オールスターにも選出。先発登板24試合で13勝6敗、防御率3.33と活躍しました。
今季はDVの不祥事を起こし開幕から15試合の出場停止処分を受けていたため、やや出遅れています。
6月7日までの成績は、7試合23投球回で2勝、防御率1.57、20奪三振、11被安打となっています。
You could say the knuckleball was workin' pic.twitter.com/Nk2lZm3ZCh
— Red Sox (@RedSox) June 6, 2018
スティーブンライトの海外の反応は?
出典:twitter
まとめ
ナックルボールは動画で分かる通り、全力では投げないので肩や肘にかかる負担が少なく、ナックルボーラーは総じて選手寿命が長いようです。
メジャーでは40歳代後半まで現役を続けた選手も少なくありません。
かつてメジャーやロッテで44歳までプレーした小宮山悟投手が、千葉マリンスタジアムの強風を利用して、不規則に揺れる100km/hほどの超スローボールを投げ、打者を翻弄していたのを思い出します。
最高峰の世界で生き残るには「必殺の武器」が必要なんですね。
■関連記事
この記事へのコメントはありません。