サッカー・FIFAワールドカップ1次リーグ最終戦が28~29日に行われ、日本は敗退が決まっていたポーランドに0-1で敗れたものの、「薄氷」のH組2位で2大会ぶりに決勝トーナメント進出を決めました。
その数時間後に行われたG組、ベルギー対イングランド戦はベルギーが勝利し、同組1位となりました。
この結果、日本は決勝T初戦でベルギーと対戦することに。
これら最終戦は各国の決勝T進出や組み合わせの思惑が絡み、どれも「訳あり」な試合となり、海外の反応は賛否が渦巻いています。
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ベルギーvsイングランド戦、控え選手意外に頑張る!
ベルギーとイングランドは最終戦前に既に1次リーグ突破を決めています。このため両国とも主力を温存。ベルギーvsイングランド戦は控え中心のメンバーとなりました。
試合はベルギーが層の厚さを見せつけます。左足首に不安を抱えるルカク選手をはじめ、デブルイネ、E・アザール選手ら主力は休養。イングランドもほとんどが控え選手で、前半は互いに無理をせずペースが上がりません。
試合前から、下馬評では「両国とも負けたがっている」との噂が。負けてG組2位になれば、その「山」には決勝までの間に「超強豪」はスペインくらいしかいません。しかし1位になると、ブラジル、フランスなど優勝候補と続々当たります。
しかし意外にもベルギーvsイングランド戦は「忖度試合」にはならず。若手選手らが「アピールしよう」と張り切ったせいでしょうか。
後半6分。世界屈指の攻撃陣の中、普段は出る機会のないヤヌザイ選手が、左足でカーブをかけてネット左上へ鮮やかにゴール。
負傷で出遅れていた主将のDFコンパニー選手も後半29分から出場。守勢に回る場面が多かったその後も、GKクルトワ選手のスーパーセーブなどもあり、1点を守り抜きました。
一方のイングランドは枠内シュートが少なく、ボール保持率でも劣ったことが敗因になりました。
海外の反応はどうだったでしょうか。
ベルギーvsイングランド戦の海外の反応
出典:https://youtu.be/N5F1hqWW_5w
ベルギーvs日本の見どころは?
ベルギーvsイングランド戦以上に、日本国内と海外の反応がざわついたのが、日本対ポーランド戦の「無気力試合」でした。
日本は後半、課題のセットプレーで痛恨の失点。選手を大幅に入れ替えており、特に本職がSBの酒井高徳選手を中盤で起用したため前2戦のようなパス回しができず、明らかにブレーキに。
他会場のコロンビアがセネガルを1点リードしていると伝わると、西野監督は、1点を取りに出てカウンターやファウルを受けるリスクより「コロンビアの逃げ切り」に賭けます。
終盤に守備の要・長谷部選手を投入し「0-1のまま、ファウルをとられずに終われ」と指示。
日本は、負けているチームでは通常あり得ない「時間稼ぎのパス回し」に終始し、会場の大ブーイングの中、警告数の差で辛くも決勝T進出を勝ち取ったのでした。
さてベルギーvs日本の予想はどうでしょうか。
FIFAランキングはベルギーの3位に対し日本は61位。
過去の対戦は2勝2敗1分と拮抗しており、2002年日韓W杯では2-2で引き分け。昨年11月の親善試合では0-1で敗れています。
攻撃、守備の個々の能力や組織力では明らかにベルギーが上ですが、ベルギー側は「W杯では下克上も多く、何が起こるか分からない」と警戒しています。
【2分でわかるロシアW杯】
#日本 #JPN が2大会ぶり決勝トーナメント進出
#日本 は #ポーランド #POL に0対1で敗れたももの、もう1試合は #コロンビア #COL が #セネガル #SEN に勝利。日本とセネガルが勝ち点4で並びましたが、警告ポイントの差で日本が2位に。 pic.twitter.com/6PK95OLj2f— NHKサッカー (@NHK_soccer) June 28, 2018
まとめ
悲願の決勝T進出を勝ち取った日本ですが、試合後の選手、監督らは不本意な様子で皆厳しい表情。
「フェアプレー」とは言い難い後味悪い試合ではありましたが、彼らはルールに従って戦略を優先しただけで、責めるのは酷でしょう。
問題があるとすればFIFAの大会運営方法ではないでしょうか。
それはそれで反対論があるのかもしれませんが、PKを義務づけて引き分けをなくすとか、決勝Tは抽選制にするとか、何か改善策はとれないものでしょうか。
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