FIFAワールドカップロシア大会、決勝トーナメントの日本vsベルギー戦は、壮絶な激闘の末惜しくも日本は2-3で敗れ、悲願の8強の夢はあと一歩でまたも打ち砕かれました。
しかし世界3位の「赤い悪魔」に一時負けを覚悟させるほどの素晴らしい試合に、海外の反応は絶賛の嵐となっています。
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ベルギーvs日本戦の海外の反応!
日本はポーランド戦の借りを返すかのように、得点後も守りに入らず、最後までベルギーを攻め続けました。
手に汗握る試合で、まさに「あと数ミリ」8強に届きませんでしたが、日本国内はもちろん、海外の反応もその勇敢な戦いぶりを称賛しています。
出典:twitter、https://youtu.be/fJeJuc27ggE
ベルギー戦の印象的な3つのシーン
海外の反応が感動、驚愕した日本vsベルギー戦。
組織力と技術、身体能力、パワーのぶつかり合い。
現代サッカーの醍醐味が凝縮されたかのような見所満載のこの試合の、印象的な3つのシーンをまとめました。
その1 猛攻しのぐ日本必死の守り
前半、ベルギーは波状的に圧力と猛攻をしかけますが、その都度日本は持ち前の組織力で堅く守り、ゴールを許しません。
特に光ったのが、超人FWルカク選手を体を張って止め続けた吉田麻也選手らのディフェンス。
ルカク選手はこの試合完全に封じられ、力強さを発揮できずじまい。それも吉田選手らDF陣が、体を投げ出してシュートコースを消し、スペースを与えなかったからでした。
英メディア「スカイスポーツ」は試合後、日本のディフェンスを統率した吉田選手を「日本の忍耐強さを体現した」として、マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出しました。
その2 日本の相次ぐスーパーゴール
日本は今大会の強さを象徴するように、後半早々果敢に敵陣へと攻め入ります。
ベルギーも世界も驚く、想定を上回る切れ味のカウンター攻撃で、強豪を一気に追い詰めました。
後半3分、柴崎選手の深いスルーパスに全速力で抜け出た原口選手が右から、相手DFをかわしながら見事に先制ゴール。
その4分後には、香川選手のパスを受けた乾選手も豪快なミドルシュートを突き刺しました。
まさかの2-0。「勝てる」と日本側の誰もが思った瞬間でした。
その3 「赤い悪魔」怒濤の逆襲
しかし、窮地に陥っても「赤い悪魔」は動じませんでした。
アザール主将は「1点入れたら試合は動く」と猛反撃へスイッチを入れます。
後半20分に長身のフェライニ選手と技巧派サイドアタッカーのシャドリ選手を投入し「狼煙」。
24分、フェルトンゲン選手がヘディングでネットを揺らし、5分後にはE・アザール選手からの左クロスをフェライニ選手が頭でたたき込み、あっという間に同点にします。
圧巻の仕上げは試合終了間際。自陣から縦へ持ち上がったデブルイネ選手が右サイドへパス。ムニエ選手が中央に低く送り、後ろに詰めていたシャドリ選手が48分45秒に決勝ゴールを決めました。
日本のCKをベルギーが防いだ後、たった12秒後の「悲劇」でした。
サッカーのW杯決勝トーナメント1回戦で、日本はベルギー戦の後半に #原口 と #乾 が得点し、2点先行したが逆転されて2―3で敗れた(撮影・栗原一至)<床>https://t.co/7TvxwIAmwJ #SAMURAIBLUE #WorldCup #ワールドカップ #Russia2018 #日本代表 #ベルギー pic.twitter.com/yqhT2MKtbx
— 共同通信写真部 (@kyodo_photo) July 3, 2018
まとめ
日本は消極的なポーランド戦で世界の批判を浴びましたが、すべてはベルギー戦のための「準備」だったことを証明しました。
「弱い」と蔑まれた日本サッカーが、世界のトップ3とも対等に戦える力を存分に示したこの試合。
W杯の4試合を通じて、日本はとても躍動していました。この4年間の努力と信念に敬意を表したいですね。
選手も監督、スタッフも胸を張って凱旋帰国してほしいと思います。
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